歴史と文化

播磨坂(環状3号線)

播磨坂では花見の準備中♪
桜の名所「播磨坂」幻の環状3号線
茗荷谷から春日通りを南に向かって歩くと、左に曲がる幅の広い下り坂の道路があります。 通称「播磨坂」とよばれている桜並木のゆったりとした坂道です。この道を下っていくと突然千川通りに突き当たってしまいます。
唐突に現れる広い道と両側に立ち並ぶマンション、そして美しい桜並木。
この通りは戦後の都市計画の時に作られた環状3号線の一部なのです。
では「環状」と言うからにはどこかと繋がって「環」になっていなければならないはずです。 どこと繋がる予定だったのでしょう。実はこのまま小石川植物園の一部を横切って突き進み、台東区に入って谷中の墓地を通りの鶯谷で言問通りに繋がり三つ目通りになっていきます。(ただし、この区間は1923年(大正12年)の震災復興事業ですでに完成していた道路を環状計画にとりいれたものです。)
では反対側はというと、早稲田から外苑東通と繋がり信濃町、六本木を通って芝公園まで至ります。
この環状3号線のほんの一部がこの「播磨坂」なのです。
建設後から桜が植えられ現在150本が中央分離帯と両側の歩道に植えられいます。
中央分離帯には遊歩道が整備され、人々の憩いの場となっています。
播磨坂という名はここにあった松平播磨守の上屋敷にちなんでつけられました。(2004年3月24日)
環状3号線
環状道路計画図


咲き始めたソメイヨシノ(3月23日撮影)



ぼんぼりが下げられてお花見に準備も整っています。



幅40メートル長さ400メートルの「環状道路」

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